怖すぎる病...3分で理解する致死性家族性不眠症とは?

「不眠症で死亡する人はいない」と言われていますが、実は不眠が原因で死亡する病気も存在するということをご存知でしょうか?

この世には「致死性家族性不眠症」と呼ばれる病気があるのです。

「致死性家族性不眠症」での死亡例は世界で50例ほど。
日本にも患者が存在し、難病指定されています。

この病気はいったいどのようなものなのか知っておくことは、不眠で悩み人たちにとって大切なことだと思います。

致死性家族性不眠症とは?

ここでは、致死性家族性不眠症の原因や症状、治療法についてまとめてみました。

原因

致死性家族性不眠症は、「プリオン蛋白」と呼ばれる異常な蛋白質が脳に蓄積することで、脳神経細胞に障害を起こすことが原因で起こります。

脳神経細胞が変性すると脳幹から発せられる睡眠の命令がうまくいかなくなり、眠りたくても眠れない状態に陥ります。

なぜプリオン蛋白が脳神経細胞に障害をきたすのか詳しいことは解明されていませんが、この病気には遺伝性が認められており、親から子に伝わります。

遺伝性疾患とはいえ、同じ遺伝子を持っていても必ずしも発症するというわけではありません。

しかしもしあなたの家族にこの病気の患者がいるならば、あなたも発症する可能性があります。

逆に言うと家族にこの病気の患者がいなければ、いくら不眠で悩んでいても死に至る心配はないというわけです。

大学病院などで遺伝子検査を受けることで、プリオン遺伝子に異常があるかどうか調べることが可能です。

心配な方は検討してみると良いでしょう。

症状

致死性家族性不眠症の発症年齢は30歳代後半から60歳前後です。

最初は通常の不眠症と同じように、夜なかなか寝付けない、眠りが浅く何度も目が覚める、熟睡感がない、などの症状から始まります。

この不眠症状に加え、「何をしても楽しくない、無気力」といった性格の変化や、高血圧、発熱、発汗などの症状も現れます。

さらに症状が進むと、

  • 幻覚を見る
  • 全身を動かすことが出来なくなる
  • 言語障害
  • 記憶力の低下、痴呆

といった症状が現れ、発症から1年前後で意識がなくなり、死に至ります。

治療法

この病気の怖いところは、治療法が確立されていないということです。

数種類の薬による治験は行われているようですが、今のところ効果のある薬は見つかっていません。

発症後は栄養の補給や呼吸器・尿路への感染予防のほか対処法はなく、発症から2年以内の死亡率は100%となっています。

最後に

うつ病や睡眠時無呼吸症候群の場合も、致死性家族性不眠症の初期症状と似たような症状が現れる場合があります。

おかしいと感じたときは早期に病院での受診をおすすめします。

初めてこの病気のことを知る人にとっては信じられないことだと思いますが、世の中にはこの病気のせいで壮絶な思いをして亡くなっていっている人もいるのです。

早期に有効な治療法や特効薬が見つかることを、ただ祈るのみです。

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