眠れない女性へ!生理前不眠がなぜ起こるのか?原因と対策を考える

4人に1人が何らかの睡眠の悩みを抱えていると言われている今の時代だからこそ、睡眠の大切さを考える必要があります。

睡眠の悩みで最も多いのが、不眠症。

布団に入ってもなかなか寝付けない、夜中に何度も目を覚ましてしまう、熟睡出来ない等の症状に悩まされている人は多く、中にはうつ病の原因になってしまっている人も。

睡眠障害の原因となっているものは人それぞれですが、今回は女性特有の不眠について考えてみたいと思います。

「生理前になると眠れなくなる」。

そんな女性たちのために、生理前不眠についてご紹介します。

生理前不眠はなぜ起こるのか?

生理前になると眠れなくなることを、「生理前不眠」と言います。
生理前不眠の原因と対策をまとめてみました。

女性の生理について

生理前になると、「いつも以上に眠くなりやすい」という人もいます。

このことからも、女性の生理が睡眠に大きく影響していることが分かります。

生理と睡眠の関係性の前に、まずは女性の生理が体に及ぼす影響について考えてみたいと思います。

実際のところ、「生理についてよく知らない」という女性も少なくありません。

生理とは、一定の周期ごとに起こる子宮からの出血のことを言います。

この一定の周期を「生理周期」と呼び、生理が始まった日から次の生理が始まるまでの日数によって、「28日周期」、「30日周期」というようになります。

生理周期には個人差がありますが、自分の生理周期を把握していないという女性も少なくありません。

では、なぜ出血するのかという話になりますが、女性は毎月「排卵」をしています。

排卵は卵巣から卵子が飛び出して妊娠の準備をすることであり、受精卵を迎えるために子宮内膜が厚くなります。

妊娠が成立しなかった場合は、不要になった子宮内膜を一旦捨てることになるのですが、この際に起こる出血が「生理」という現象となって現れるのです。

生理による身体への影響

生理は女性の身体に様々な影響を与えます。

これは生理の前後には、女性の体内で大きなホルモンの変化が起こっているためです。

前の生理で一度はがれた子宮内膜は、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの働きで再び増殖を始めます。

生理後2週間でエストロゲンの分泌量はピークに達し、次は排卵を起こすために脳下垂体から黄体化ホルモンが分泌されることになります。

このような女性ホルモンの分泌量の変化が、生理前特有の頭痛や吐き気、むくみ、肌荒れ、イライラ等の症状の原因になっているのです。

生理前不眠の原因

生理前になると眠れなくなる「生理前不眠」の症状に悩まされている女性は、全体のわずか1%です。

これとは逆で生理前になるとやたらと眠気を感じる「生理前過眠」の症状を訴えている女性は40%を超えており、生理前不眠についてはまだあまり知られていないようです。

生理前不眠は、「眠気は感じるのに寝ようと思っても寝付けない」、「一晩中眠りが浅くて熟睡した気がしない」というのが主な症状となっています。

生理前不眠には、ホルモンバランスの変化が大きく関わっています。

黄体ホルモンの増加
前述した通り、次の排卵が近づくと黄体ホルモンの分泌が増加します。

黄体ホルモンには体温を上げる役割があり、「体温が下がると眠くなり、体温が上がると目が覚める」という人間の睡眠事情において、大きく邪魔をしてしまうことになるのです。

つまり、黄体ホルモンが分泌されている間の女性は、常に体が覚醒モードになってしまっている、ということです。

エストロゲンの減少
睡眠にはメラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンが大きく関わっているわけですが、自治はこのメラトニンの原料となっているセロトニンは、女性ホルモンであるエストロゲンと深い関係にあります。

エストロゲンの分泌が減るとセロトニンの分泌も減ってしまうため、その結果、メラトニンが生成されなくなり、不眠の症状が現れます。

生理前不眠の対策

生理前不眠はホルモンバランスによるものなので、明確な治療法はありません。

しかし、睡眠の質を向上させることで、症状を軽減することは十分に可能です。

例えば、体を温めて体温を上げるよう努力してみましょう。

黄体ホルモンの影響で体温が下がりにくくなっているので、就寝前に一度体温を上げて、その反動で下がりやすくするのが目的です。

  • ぬるめのお湯に長時間浸かる
  • 温かい飲み物を飲む
  • 適度に体を動かして温める

等、自分に合った方法を見つけてください。

そのほかにも、女性ホルモンの乱れを正すためにストレス解消法を見つけたり、毎日の睡眠リズムを整えるために、起床時間と就寝時間を一定にするなど、出来ることはたくさんあります。

睡眠の意味

最後に、なぜ私たちにとって睡眠が大切なものなのか、睡眠にはどのような役割があるのか、ご紹介させていただきます。

もちろん、「眠くなるから寝る」、「体を休ませるために寝る」という考えは間違えではありません。

しかし、睡眠の意味はそれだけではないのです。

脳による記憶の整理や定着、ストレスの消去、ホルモンの分泌、免疫機能の維持等、眠りは私たちが毎日健康に生きていく上で、必要不可欠なものであることを忘れないでください。

生理前不眠は一時的なものですが、それによって本当の不眠症になってしまわないように、普段から眠りの質を向上させる努力を惜しんではいけません。

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