レム睡眠とノンレム睡眠の違い

あまり「眠ること」に固執しすぎると前述のように「眠ること」自体が大問題となって、かえって眠れなくなることもあるのですが、「眠り」をよく理解するために「眠りのメカニズム」を紹介しましょう。

睡眠時の脳派には、レム睡眠とノンレム睡眠の2つの種類があります。
レム睡眠は、自律神経を休ませる為の睡眠で、レム睡眠時には脳は覚醒している状態に近く、夢をみている時はレム睡眠の時です。

ノンレム睡眠は大脳を休ませる為の睡眠で、その睡眠の深さによって4段階に分けられますが、レム睡眠の時に見られるような眼球が動く急速眼球運動は見られない状態です。
寝入るとまず、ノンレム睡眠の脳派が現れます。

だんだん深い睡眠にはいり、次に浅くなり90分程でレム睡眠にかわり、レム睡眠が20分程続いた後に再びノンレム睡眠に入ります。
これを1サイクルとして、朝目覚めるまでに通常4、5サイクル繰り返されます。

この4、5サイクルのうち、4段階ある一番深い睡眠に達するのは最初の1、2回目なのです。
深い段階のノンレム睡眠に達することが出来ると、「ぐっすり眠った」という満足感が得られます。
これを考えると、良い眠りの為に重要なのは、寝付いてから3時間くらいの間ということになります。

この2つの睡眠の動きには、メラトニンやコルチゾールといったホルモンが関わっています。
このホルモンは、年齢や環境で変化するので、年齢や季節や種々の違いで眠りの質も変化するのです。

すっかり成長は終わって、発育が止まっている高齢者と、成長期の子供とではホルモンの分泌も異なってきます。
女性なら更年期以降で女性ホルモンの分泌は止まります。
ですから、加齢とともに睡眠にも変化があって当然なのです。

さて、ではこれらのホルモンはどのように眠りと関わってくるのでしょうか。

メラトニンは「睡眠ホルモン」と呼ばれるほど、睡眠には深い関わりのあるホルモンです。後でも書きますが、このホルモンの分泌が盛んになると眠くなります。

メラトニンは日光の刺激で毎日の体内時計の針をリセットして、睡眠リズムをつくります。
一方、コルチゾールの方は睡眠とは関係なく、意識レベルで上下します。コルチゾールには血糖を上げる働きがあるのですが、夜中に分泌が高まって血糖が上がると目が覚めやすくなります。

身体を休ませるのならば、横になる等眠っていなくとも良いような気がしますが、大脳を休ませるには睡眠をとる事しかありません。
休ませるといっても、すっかり止めてしまったら死んでしまうので脳を休ませすぎないようにもしなくてはなりません。

ノンレム睡眠とは、大脳を休ませる為の睡眠なのです。このとき身体は副交感神経が優位になっています。
ノンレム睡眠時には心臓の鼓動もまたゆっくりになっています。
そしてレム睡眠時には、またもとの心拍数にもどります。

副交感神経は交感神経と絶えず入れ替わりながら、身体の機能を維持している訳ですが、レム睡眠でこの副交感神経を徐々に減らしていき、休み過ぎて止まってしまわないよううまく休めているのです。

レム睡眠時には自律神経を休ませ、ノンレム睡眠時には大脳を休ませ、といった具合に交互に休息をとれるようになっているのです。

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