不眠症の原因にもなる!自律神経失調症について

最近、テレビや雑誌、新聞などのメディアでは"不眠症"が多く取り上げられるようになってきました。現代の日本は、"ストレス社会"と言われており、ストレスを抱えていない人はいないくらいです。

不眠症には、なかなか寝付けなかったり、睡眠が浅かったり、夜中に何度も目が覚めたり、目覚ましが鳴るよりも前に目が覚めて苦痛を感じたりといくつものタイプがあります。不眠症の原因も様々で、ストレスによるものもあれば、喘息やアトピーなど身体的な病気が原因になっていることもあります。

病気が"不眠症"の原因となることは多く、うつ病などはうつ病の症状に不眠症が含まれることも多いです。睡眠は、交感神経と副交感神経と大きく関わっており、自律神経失調症によって不眠症が引き起こされることもあります。こういた場合には、不眠症の治療だけでなく、自律神経失調症の治療も行っていかなければ、再び不眠症の症状が現れる可能性だってあります。

今回は、自律神経失調症について特集していきたいと思います!

自律神経の働き

"自律神経失調症"という病気を、皆さんはご存知ですか?この病気を聞いたことはあっても、どんな病気なのか理解をしている方はそれほど多くないと思います。自律神経とは、人間の体にある神経で、この神経の働きによって、意識をしなくても拍動や呼吸など身体の働きをコントロールすることが出来ます。

自律神経とは、心臓を動かしたり、汗をかいたりする、自分ではコントロールすることが出来ない、自動的に働く神経なのです。自律神経は、交感神経と副交感神経の二つに分類されます。この二つの神経は、必要に応じて自動的に切り替わって働きます。

これら自律神経には、いくつもの働きがあります。例えば、悲しいと感じた時に涙があふれたり、緊張したり驚いたりすると心臓がドキドキしたりするような精神的な変化と共に現れる身体の反応は、自律神経によるものです。

私達人間は、外の気温が上がったり下がったりしても、体温は一定に保たれますが、これも、自律神経の働きによるものです。また、自律神経は、ホルモンなど内分泌にも大きく関わっています。

特に女性は排卵、月経、妊娠、閉経などホルモンの分泌が変わりやすく、そのため、自律神経失調症になりやすいのです。

そして、体内に細菌やウイルスが侵入すると抵抗力を付けようとしたり、発熱をした場合には熱を下げようと病気を予防したり治そうとする働きも自律神経の働きによるものです。このように、自律神経は、私達の体を守って正常に機能させていくために、いくつもの大きな役割を果たしているのです。

交感神経と副交感神経

自律神経は、交感神経と副交感神経の二つに分類されると先程述べましたが、交感神経と副交感神経とは、それぞれどのようなものなのでしょうか?

ここでは、交感神経と副交感神経のそれぞれについて見ていきましょう。

交感神経

交感神経は、活動する神経と言えます。この神経は、仕事、勉強など、活動をしている時に機能し、脳や体を緊張状態にすることで、様々な活動が出来るようにします。

副交感神経

副交感神経は、リラックスする神経と言えます。この神経は、心身共にリラックスし、のんびりとしている時に機能します。眠る時には、副交感神経が優位になると寝つきやすくなります。

就寝時には、交感神経の働きを抑えて副交感神経を優位に働かせることで、体が休息モードになり、睡眠に入る準備がされるのです。そのため、寝つきを良くするには、就寝前に心も体もリラックスさせて交感神経の働きを鎮め、副交感神経を優位にするといいのです。

自律神経が乱れる原因

体を守るために様々な働きをする自律神経ですが、ずっと正常に働いてくれるわけではありません。何かしらの原因により、自律神経が乱れると、様々な身体の調整がうまくいかなくなり、眠れなくなることもあります。

自律神経失調症には様々な症状があり、自律神経のバランスを崩して自律神経失調症となる原因も様々な種類があります。また、一つの原因だけではなく、いくつもの原因が絡み合って自律神経失調症を引き起こしている場合もあります。

ここでは、自律神経のバランスを崩す原因をいくつか見ていきましょう。

生活リズムの乱れ

一日だけの夜更かしならば、そこまで大きな変調はきたさないのですが、毎日のような夜更かしや、夜間の勤務など、人体のメカニズムとずれた生活を送っていると、自律神経のバランスを崩しやすくなります。

ストレス

仕事や勉強のストレス、人間関係でのストレスなど、過剰なストレスを感じ続けていると自律神経失調症の原因となることがあります。また、人の頼みを断れない性格や、感情を上手く処理できなかったり、気持ちの切り替えが上手く出来ない性格、周囲からの評価や人間関係を気にしすぎるような性格など、ストレスに弱い性格の方は、自律神経失調症になりやすいです。

環境の変化

引っ越し、結婚、出産など生活環境の変化や、人間関係や仕事などの環境の変化により、自律神経のバランスを崩す場合もあります。

自律神経失調症の症状

自律神経のバランスが崩れてしまうと、体にも変化が現れます。では、どのような症状が現れるのでしょうか?ここでは、自律神経失調症の症状について見ていきましょう。

動悸・呼吸

交感神経が緊張すると、脈拍が速くなるため、動悸、息切れが起こります。また、血圧が上がったり、胸に圧迫感を感じたり、息苦しさを感じることもあります。

目まい・耳鳴り

立ちあがった瞬間に立ちくらみを起こしたり、歩いていてもフワフワする感覚があったり、体のふらつきを感じるような目まいの症状が出ることがあります。キーンとした耳鳴りや、音が聞こえにくくなったり、はっきりとは聞こえずにぼんやりと聞こえるようになることもあります。

微熱・火照り・冷え

自律神経のバランスが崩れると代謝も落ちるので、突然体が火照ったり、顔が火照ることがあります。また、37度前後の微熱が出ることもあります。逆に、冷え性よりも手足が異常に冷たく感じることもあります。

食欲不振・便秘・下痢

緊張すると食欲がなくなったり、胃が痛んだり、下痢になるといった話はよく耳にしますよね。自律神経失調症でも、食欲が湧かなくなったり、食べると胃がムカムカしたり、便秘や下痢になることがあります。また、慢性的に強いストレス状態が続くと、便秘や下痢を繰り返すこともあります。

不眠症

自律神経失調症が原因となって後から不眠症を引き起こすこともありますが、自律神経の失調症の症状として不眠になることもあります。自律神経失調症による不眠のタイプで最も多いのは、体が疲れていてもぐっすり眠れないタイプです。熟睡できないため、疲れも取れにくく、疲れが残ったり、疲れやすくなったり、体に力が入らなくなるなどの症状が見られることもあります。

このように、自律神経失調症の症状は様々なものがあります。このような症状の一つだけが現れる場合もあれば、いくつもの症状が現れることもあります。また、人によって現れる症状に違いもあります。

自律神経失調症の治療

では、自律神経失調症になってしまったら、どうすればいいのでしょうか?

まずは、自分の力だけで何とかしようと思わず、医師に相談することが大切です。自律神経失調症の原因は、生活習慣やストレスなど様々ですから、心と体のどちらもケアしなければいけません。

自律神経失調症の治療では、薬を使って体の面から症状を取り除く治療、カウンセリングなど心の面から症状を取り除く治療、指圧やマッサージによって体の症状を取り除く治療、生活習慣を見直す生活指導が行われ、症状によって、これらの治療法を組み合わせて治療を行います。

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