本当に不眠症かどうかをチェックする

ぐっすり眠れば、寝起きはすっきり、一日絶好調に過ごせます。
でも、それを実感するのは、恐らく、眠れなくてつらい思いを経験した事があるからこそ、です。

たとえ、絶好調な一日を過ごせたとしても、不眠で悩んだことがない人がその日の終わりに「これは、昨日ぐっすりねむれたからだ。」とは思いません。

睡眠時間を削っても活動時間を増やしたい時などは、「眠くならないなんて羨ましい」とまで言う人さえいます。

 しかし、眠れなくて苦しんだ事のある方ならばこの「ぐっすり眠れる」事がどれだけ幸せなことかおわかりになるでしょう。

なぜなら、「ぐっすり眠る」事ができているからこそ、一時的な緊急事態に睡眠を削っても集中して物事が行うことができるからです。
慢性的な不眠状態の人が、眠れない時間を眠る代わりに、集中して何かをする為に費やせるわけがないのですから。

もし、それが出来るとしたらそれは「不眠症」ではないといえます。
「不眠症」とは眠れない事によって起きている時の生活の質が落ちてしまう事が問題なのですから。

 昔は「眠れないのなら起きてれば良い。」「寝なくても死なない。」と簡単な言葉で片付けられていた時代もありましたが、現代社会では不眠が原因で集中力や気力の低下、免疫力の低下、胃腸障害慢性疲労感を訴える人が増え、不眠障害が子供の不登校や、重大な事故の原因になっていることも判ってきました。

睡眠の重要性を知れば知る程、質の良い眠りを追求する人が増え、「眠れない」人にとっては更に「眠る」事を切望する状況になってきています。

では眠れない事は、病気なのでしょうか?

夜になるとすぐ眠くなってしまう、いわゆる「夜に弱い人」であっても、何か大きな問題を抱えてしまったり、心配事があったりすれば眠れなくなることもあると思います。

そんな日常生活の自覚できる原因のある「眠れない」はもちろん「不眠症」とはいいませんし、本人も「不眠症」であるとは訴えないでしょう。

それはその「不眠」の原因を本人がはっきり自覚していて、問題は「眠れないこと」ではなくて、その原因になっている心配事なりの問題が解決される事だとわかっているからです。

しかし、眠れない状態が長引いて、本当に眠れていない状態が2週間以上も続いているとしたら、昼間の生活が快適におくれているわけがありません。こうなってくると、「不眠」は病気としてとらえられるようになってきます。

例えば、不眠の原因が身体の不調だった場合は、まずその身体の不調を整えるべく、その治療に適した医療機関を受診する事を考えるでしょうが、それでは、「とにかくぐっすり眠りたい」事がその人の「不眠」の原因だったらどうでしょうか?

そもそもどうして「ぐっすり眠りたい」のですか?「眠れない」事はそれ自体が病気なのでしようか。
ご年配の方等は、ほかの都合の悪いところの診察のついでに「先生、最近眠れなくて」と相談し、その場合は割合簡単に、睡眠導入剤や安定剤が処方されます。保険適用でお薬が出されるわけですから立派な「病気」という事になるでしょう。

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